知覚過敏その2

 ところで歯と歯グキの境ではない咬合面(食べ物をすりつぶす部分)で知覚過敏と同じように水がしみることがあります。違いはそこで固い物を噛んだ時には「ジーン」と痛んでゆっくりと元に戻り、歯医者さんに行っても「むし歯ではありません」と言われる。こんな場合には歯の一部に亀裂が入っていることがあります。これは見た目では分からず、レントゲンに写ることも希です。  私の知る限りでは確定診断できるのはもっと症状が進んで(つまり割れちゃう?)からです。

 治療方法は、神経を抜いて金属のクラウンをかぶせるのです。つまりこれ以上割れないように樽に輪をはめるようなものです。実は私の歯にもあるらしく、今さらながら歯の大切さを強制認識させられる毎日なのです。「痛ぁ!」

Date: 2003/11/17

知覚過敏その1

 ホームページからメールを下さった方々とはお話をしていましたが、10月の初めから一度もひとり言を発していないとはかなり無口な奴でしたね。

 11月も中旬になってくると風も冷たくなり、やはり今年も冬が来るのだと実感させられます。私は夏暑いときには熱いお茶、冬のお風呂上がりには冷たい水を飲むのが好きなのですが、冷たい水が歯にしみてしまうのは楽しみに水を差される思いです。この知覚過敏は主に歯と歯グキの境の部分で起きます(コマーシャルでやってますね)。歯ブラシは歯磨き粉を使うと鋼鉄の表面を傷だらけにする事も可能なので、これでゴシゴシとこすられたらさすがに石英と同じ硬さを持つ歯にも木の根本を鋸で削り取ったような痕ができてしまいます。「歯が丈夫で歯医者なんぞに行ったことがない」という人は歯ブラシにかける力が強い方が多く、歯ブラシで歯を削っているかもしれません。知覚過敏はこの痕が見えてくるもっと初期の段階から起きます。だから知覚過敏は歯を傷つけていることを知らせる前駆症状(さきがけて出る症状)とも言えます。自己流で磨く方は一度お近くの歯医者さんで磨き方をチェックしておくと安心ですよ。

Date: 2003/11/17

新米の学校歯科医です 続き

 なったばかりで何もしていない内に「学校歯科医」を語るのはおこがましいのですが、私も「へぇ〜」と思ったトピックを一つ(受けなかったらごめんなさい)。

 検診で「C1、C2」などといわれると「虫歯だ!」とわかると思いますが、「CO(シーオー)」という言葉はいかがでしょうか。てっきり「C0(シーゼロ)」という虫歯の診断名のカッコイイ呼び方と思いきや「要観察歯(Questionable Caries for Observation)」のことだそうで、歯の状態だけでなく、お口の中の虫歯の出来やすさ等も評価して診断されるものでした。図は日本学校歯科医会が作製したCOについての説明用写真です。虫歯になるかな?という左の歯が、8年後も進行せずにいるのですが、これはお口の中を健康に保っていた努力の結果です。つまり今までのように良い歯と虫歯に分けるだけでなく「虫歯になっちゃうかも・・・でも」と危険度を伝えて予防しようという姿勢が新しいのです。こんな事まで考えているのは日本だけですよ。成人の方も歯科検診は歯医者さんで受けられます。頑張って手入れをすれば花ならぬ歯の命は結構長いのです。

Date: 2003/10/04

新米の学校歯科医です

 今年度から学校歯科医を仰せつかることになりました。

 私が担当させていただいたのは、各学年1クラスという少子化を実感させるような学校です。でも人数の妙なのか、先生の数は揃っていて学童一人一人に良く目が届いているようです、クラスで使える教室も複数有り、まるでハワイあたりのインターナショナルスクールのような恵まれた環境が整っているところでした。

 父も兄も学校歯科医であったため、以前から検診を手伝う事がありましたが、今までは歯の数と虫歯を数えるのが学校歯科医の仕事と思っていました。いざなってみると実は学校の職員であることがわかりました。また、災害時には学校近隣の先生方と学童達の口の怪我や健康を守る役目があり、そのためのチームまで出来ているのです。災害は無いにこしたことはありませんが、予防も含めてすることは結構たくさんありました。それからもう一つ、日本が世界に誇る「CO」の概念(シーゼロではありません。シーオーとお読み下さい)も新しく覚えて感心した事の一つです。この続きは次回(いよいよ写真付きに挑戦)のお楽しみ。

Date: 2003/09/25

大学の先生は大変

 一部週刊誌に東京に地震が来るとありましたが、そろそろかなぁ。

 そんな噂の中、同級生が助教授に就任したので先日お祝いをしました。企画を立ててから3週間足らずでしたが、メールで声をかけたので次の日には返事が続々と返ってきて九州や瀬戸内海から駆けつけてくれた友人もいました(三重県もいたね)世の中スピーディになりました。

 昔は大学に残ると好きな研究に打ち込めて、世の中から隔絶されたところで生きていけるという印象でしたが、今の先生は教育に時間の大半をとられ、さらに治療数のノルマを果たし、残りのわずかな時間で研究の成果を上げなければならない(治療をしない教室ではさらに研究実績が厳しく問われます)という過酷な生活を強いられるようです。まったく崇高な魂をお持ちの方でないとつとまりませんね。体だけには気をつけてください。

Date: 2003/09/17

皆がホワイトニングをする日

 矯正治療をされる方はもともときれいな人が多いように思います。洋服や持ち物あるいは立ち居振る舞い、広く言えばライフスタイルにこだわりを持っていて、その延長に矯正という一つの選択肢があるようなのです。

 それに関連してか「歯を白くしたい」という相談を良く受けます。雑誌の広告を見て歯が白くなると言う歯磨きを買った方もいました。聞けば高価でしたが効果はそれに見合うのでしょうか。私は歯磨きで白くなるのは茶渋などの汚れが落ちて元々の色が現れただけなんぢゃないのかなと思っています。実は歯のホワイトニング(ブリーチング)には大変な濃度の過酸化水素発生を必要とするため、歯医者さんも気をつけながら処置しています。薬品も器具も安価ではないのでコストもそれなりにかかります。またホワイトニングの効果は永久ではないので、その後の維持も必要です。

「ぢゃいつまでたっても高嶺の花かい!」というと手はあると思います。海外に行かれた方はスーパーでヘアカラーのようにお手軽にホワイトニングの薬品が売られているのを見たことがあるのではないでしょうか。最初のホワイトニングは歯医者さんに頼むのも手ですが、その後の維持はご自分で出来るかも知れません。これについてはいずれまた報告します。

Date: 2003/09/08

ダークとホワイトって

 本日みえた患者さんから、早くも「ひとりごと」を読んだというお話を伺ったため、あわててもう一言つぶやくことにしました。今頃は分泌してきたプロスタグランディン(専門用語です)によって歯の移動に伴う痛みが出ているのではないかと思います。この話でまぎらわせられるといいのですが。

 西海岸の話の続きです。昼に立ち寄ったファーストフードの店で鶏肉のグリルを食べることにしました。ダークとホワイトという選択肢があったので、アルバイトらしいカウンターの男の子に質問したところ「ホワイトはちょっと大きい」と言っているように聞こえました。だから値段も高いのかと納得していたら「ダークは足、ホワイトは胸肉」と同僚の女性が教えてくれました。これは私のhearingのせいなのかなぁ、それとも・・

Date: 2003/09/06

寒かった話

昨日カリフォルニアから帰って参りました。

こんな時期に1週間も休んだため、ご迷惑をおかけした方も多々あったようですみませんでした。

公的にはUCLAにいる同級生(なんと教授です)に会う旅でしたが、西海岸はとっても涼しくて、セーターとコートを着て過ごしておりました。あちらの方は皆薄着でも平気。狩猟民族と日本人との違いはこんな所にもあるのだと実感しました。

Date: 2003/09/05